早いリーチはサブロッソ

sabroso_36sの日記です。Twitterで呟けないことを中心に。

『ミリオンシャンテンさだめだ!!』度胸大学・熊殺心蔵の度胸セリフ集

 こんちゃかわ~sabroso_36s(半月ぶり)です


 1/19発売のヤングガンガン咲-Saki-の最新話が掲載され、1/20に実写版咲-Saki-阿知賀編の映画が公開されるなど、世間は咲-Saki-で沸き立っていますね。
(そういや前の記事で5決大将戦の起家姫子って言ったけど爽君の間違いですね。なぜ俺は勘違いをした。こっそり訂正しておきます。)

 

 そんなわけで今回は、先鋒・次鋒・中堅・副将・大将に分かれて様々な個性を持つ学生が麻雀を打つという点で咲-Saki-に最も似ている麻雀漫画とも言われる、片山まさゆき先生の『ミリオンシャンテンさだめだ!!』についての記事です。
 無気配が売りのキャラや、全てのドラが集まるようなキャラや、「サムライ」と呼ばれ時折日本刀を持つイメージ図が出てくるキャラなど咲-Saki-を感じられるキャラが多々いますが、自分のお気に入りは度胸大学の熊殺心蔵です。

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 当初は主人公の宿命田と同卓してる時に「度胸○○○!」と叫びながら危険牌を無茶苦茶に切るという一介の面白モブでしたが、いつの間にか主人公の所属するプロリーグにしれっと参加し、物語の最終決戦では主人公チームの先鋒として読者人気No.1(多分)の芥川泥之介とコンビを組み意外な活躍を見せてくれたナイスキャラです。

f:id:sabroso_36s:20180121222555j:plain(例:度胸花吹雪!)

 

 そんな熊殺の「度胸○○○」の一覧と、おまけに熊殺の度胸を感じられるセリフ集を作りました。
 麻雀してて危険牌を切りたくなった時にどうぞ。

 

◎度胸○○○
○全国麻雀選手権編(1巻~2巻)
男は度胸
・度胸花吹雪
・度胸一番星
・度胸街道!男旅!
・度胸無人
・ファイナルカウント度胸!

 

○デスペドーラ発足編(3巻)
・度胸春一番
・度胸ほうき星

 

○vs牌楽王編(3巻~4巻)
・度胸待宵草
・度胸夏合宿
・度胸連絡船
・度胸砂時計
・度胸感謝祭
・度胸万華鏡
・度胸マリオネット
・度胸方程式
・度胸恋しぐれ
・度胸鑑別所
・度胸有田焼
・度胸ハドソン川
・度胸神無月
・度胸花泥棒
・度胸乾燥肌
・度胸発射台

 

◎度胸セリフ集
○全国麻雀選手権編(1巻~2巻)
・負けた…負けはしたが 度胸だけは俺が一番だった!
・あの等々力という奴度胸だけはあの卓で一番だった!
・皆さんの今後の御発展と御度胸を願いまして乾杯!

 

○学生麻雀チーム選手権編(3巻)
・今日は度胸でも対面の奴が一番だった

 

○vs牌楽王編(3巻~4巻)
・心配なか!ワシには切る牌がなくとも度胸だけは売るほどあるとです!
・これは度胸抜きの普通打牌
・ロン リーチ一発裏ァ なしっ!2600 一巻から登場し度胸一筋 遂にアガリもうした!
・ワシの麻雀は度胸の麻雀!ここで打つ牌は1牌しかなか!すなわちこれっ!2人リーチに4枚使いの無筋を打つことそれこそが度胸方程式!
・度胸に相手は関係ないでごわす!
・度胸に数字は無用でごわす!リーチ!4枚目ェ!一発ツモォ!センニセン
・味方とはいえトビ覚悟で大三元に向かって行く!これが究極の度胸でごわす!
・気合いったい!自らを鼓舞する見事な度胸ったい!

 

 以上です。飲み会で挨拶する時は今度から「皆さんの今後の御発展と御度胸を願いまして乾杯!」って言いましょう。

 ちなみに、ミリオンシャンテンさだめだ!!は何気に今年が連載開始20週年みたいですね。
 今やKindleUnlimitedでも読み放題ですし、全4巻とサクッと読めるのでぜひぜひ。

 

 

 

2017年の個人的漫画10選 Part.3

 こんちゃかわ~sabroso_36s(三日坊主)です

 

 そんなわけで前々記事、前記事の続きです。

 今回はきゅーは吸血鬼のきゅー、映画大好きポンポさん、スロウスタートゆゆ式の4作品です。

 

○きゅーは吸血鬼のきゅー/G3井田

 『ポプテピピック』を読むためにまんがライフWINを見ていたら、「G3井田」という見たことある作者名が。

 http://mangalifewin.takeshobo.co.jp/rensai/kyu-/

 G3井田先生の作品はとなりのヤングジャンプで連載されていた『f人魚』とか『思春期サァカス』とか以前読ませてもらってました。

両作品とも作中に下ネタにめっちゃ興味を示してくるキャラがいて癖が強いな、と思ってましたが、この作品は下ネタ言うキャラが(今のところ)いなくてそういう意味ではすごく安心して読めますね。かわいい、きゅーがひたすらかわいい。

それでいてG3井田先生お得意のアンジャッシュのコント的なすれ違いも健在です。

登場人物みんなかわいい系漫画として、さらに注目されてほしいです。

 

○映画大好きポンポさん/杉谷庄吾

 Pixivから話題になって、「このマンガがすごい!2018」にもランクインしてましたね、そらランクインされるわってくらい面白かったです。

https://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=62252019

 自分長編漫画よりも1話完結漫画とか短編漫画の方が好きなんですが、なぜ好きかって聞かれた時は「映画大好きポンポさんみたいな漫画があるからだ」って今度から答えるようにしたいです。まさに「上映時間が90分」の良作なんですよね。

 ポンポさん、ミスティア、ナタリーと魅力的な女性キャラがたくさんいて、それでいてジーン君のラブストーリーに向かいそうなもんなのにその方向には行かなかったってのも「上映時間が90分」の良作たる所以なのかなと思います。登場人物はみんなこの1冊の中でひたすら映画作りに熱中するんです。「幸福は創造の敵」を作品自ら体現しているかのように。

 

 そして、次は『猫村博士の宇宙旅行』が単行本化され1月27日に発売されるようですね、買います。

https://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=66402676

 

 ちなみに、ポンポさんが好きな映画として挙げていた『セッション』についても自分2017年になってから初めて観ましたね。こっちも思わず新品のDVD買っちゃう程度にはハマりました。かの有名なラスト9分のシーンも最高ですが、フレッチャー先生が椅子投げるシーンとかニーマンが交通事故に合うシーンの演出とかも大好きです。

 今になって思うと『セッション』もストーリー的にポンポさんに通じる部分があると思います。ドラムに熱中するニーマンと、映画に熱中するジーン君。フレッチャー先生みたいな鬼はいないけど。

 

スロウスタート篤見唯子

 アニメ化おめでとうございます。

 自分ここ5年間は『咲-Saki-阿知賀編』と『咲-Saki-全国編』と『ゆゆ式』と『信長の忍び』くらいしかアニメ見れてなかったんですが、2018年1月期に関して言えば『スロウスタート』『からかい上手の高木さん』『ポプテピピック』と3つも観たいアニメがありますね。グランドクロス感がある。

 スロウスタートについては個人的にかなりの思い入れがあって、連載が始まった2013年当時自分の人生がちょうどスロウな局面を迎えてまして、そんな中第1話1ページ目の「新しい季節 新しい街 新しい学校 新しい制服 新しくない私」というモノローグや、第2話で一之瀬花名さんが中学浪人しているという設定を目にして、励まされたというか傷を舐めてもらったというか。おかげさまでぼくもスタートできました。

 内容については、題名通りスロウに学園生活が進んでいきますね。4巻時点ではまだ夏休みが終わってなくて、雑誌掲載分では2学期突入しましたね。最近はもう十倉栄依子!榎並清瀬!って感じですね。十倉栄依子さんというクイックスターターはコミュ力が高すぎるせいか周りに魅力的な人が集まってきますね。

 2017年に発売された4巻について。表紙で4人全員おそろいの水着を着ていてかわいいなあって思ってたら、1人だけ水着を着てない娘がいました。本気で騙されました。こういうところもまた十倉栄依子さんらしくて良いかと思います。

 あと、個人的に栄依子の飼い犬の稀助さんがかなりお気に入りで、4巻P.85のドヤ顔で「ブム」って鳴くシーンはぜひ映像化されてほしいです。

 

ゆゆ式三上小又

 自分の中では咲-Saki-と同じくらいには「面白いのは当然なのであえて10選に入れるべきかどうか」枠の漫画ですが、咲-Saki-同様に入れました。

 「情報処理部の3人はお互いを楽しくさせようとしてるだけで、読者を笑わせるためにネタを披露してるんじゃない」という三上先生のポリシーは相変わらず健在です。

 自分の好きな三上先生のエピソードに、「『三上小又』というペンネームは本名の中に「淑」という字が入っていて、それを分解したものである」というものがあるんですが、こんなハイセンスなペンネームの漫画家が描く漫画が面白くないはずがない。

 最近はゆゆ式を読むと「面白い」という感情よりも「感心」が先に走ってくる時があるんですよね。話のつなげ方とか話内での伏線の回収とか天丼とかセンスに溢れすぎている。

 2017年に発売された9巻で言えば、「丁稚奉公」から始まる同じアクセントの言葉を重ねていくシーンが好きです。めっちゃフィーバー。

 

 最後に、「ゆゆ式の唐突すぎる各話の第一声ランキングベスト5」を選んでみたのでご査収ください。

・3巻P.94 縁「ドロップキックって一回やってみたいよねー」

・5巻P.85 ゆずこ「セプテンバ――!!」

・7巻P.9 ゆずこ「なんか耳がガサガサする ネコ入ってるのかな?」

・8巻P.15 ゆずこ「ネットリした性格の寺島さんね?」

・9巻P.49 ゆずこ「あ か さ た…みょ」

 

 以上です。

 その他、候補作品として『かくしごと』、『サイコ工場』、『ポプテピピック』、『信長の忍び』、『雀荘のサエコさん』、『ゾンビな毎日』、『邦キチ! 映子さん』、『人間失格』などありましたが、いずれまた語っていこうかと思います。

2017年の個人的漫画10選 Part.2

こんちゃかわ~sabroso_36s(新年)です

 

そんなわけで前記事の続きです。

今回は鬱ごはん、からかい上手の高木さん苺ましまろの3作品です。

 

 

○鬱ごはん/施川ユウキ

 2017年になってから初めて読みましたが、すっげえ共感しました。そうです、ぼくは留年経験者です。

 1巻の表紙からしてもう素晴らしいですね、弁当等のゴミが散乱する傍らで青や緑の親展の封筒(ねんきん定期便っぽい?)も無造作に一緒に机の上に乗っている所が、一人暮らしの就職浪人としてリアル感が醸し出されててエモいです。実際自分のこたつ机もこんな感じだった。

鬱野の頭でっかちに考え込むところや、異常に自意識過剰で他人の目を気にして何も成すことができないところにシンパシーを感じました。臆病な自尊心と尊大な羞恥心よ。

実家から送られてきて放置して賞味期限切れした食品を処分した話は、トラウマを呼び起こされましたね。実家から送られてきたじゃがいもを数ヶ月放置して、芽だらけになったところで申し訳なさを感じながら燃えるゴミにしたあの日を思い出しました。

ちなみに、副作用として、鬱ごはん読んで以来、友人や家族等と一緒にご飯を食べる時に他人の咀嚼音が気になって気になって仕方なくなってしまいました。

 作中のお気に入りのモノローグを1つ。

グループでの食事つまり「会食」は食を媒介とした社会的行為だ

対して一人飯は単に空腹を満たすコトのみが目的の動物的行為

生き物としてのあり方から違う

グループ客は人間で一人客は動物なのだ

(『鬱ごはん』第2巻 P.7より)

 

ちなみに、2017年に入ってから初めて読んだ施川ユウキ先生の作品としてもうひとつ、『ツモっ子どうぶつの森』があります。鬱ごはん同様含蓄に溢れていて、良い麻雀漫画です。トイレで読みたい麻雀漫画暫定第1位です。

 

 

からかい上手の高木さん山本崇一朗

 なんなんだこのかわいい中学生たちは。

 高木さんにしても西片にしてもウン十年に一人の良キャラで、そんな2人がイチャイチャする漫画が面白くないわけがない。言うなれば「史上最強の女が史上最強の男をさそいにきた」って感じっすね。(自分『キン肉マン』も2017年に初めて読みました。)

 山本崇一朗先生は日本一中学生をかわいく描ける漫画家だと思います。高木さんと西片というかわいい中学生カップルを描きますし、『明日は土曜日』ではミナとユカリとサナエというかわいい3人組を描いている。真野ちゃんも高木さんの友達のポニテの娘もかわいい。

(余談ですが、高木さんの友達の女の子が茶髪のポニテだったので、咲-Saki-ファンとして勝手に「高鴨さん」と呼んでます。)

 高木さんが内心どんなこと考えているのか思いを馳せながら読むとニヤニヤが止まりません。ストロングゼロが飲む福祉であるならば、からかい上手の高木さんは読む福祉です。

 お気に入りの回はたくさんありますが、6巻の「お悩み」が特に好きですね。この回では高木さんは西片をからかわないんですが、そこから異変に気付く西片と、西片に気にかけてもらって本当に嬉しそうにしている高木さん。2人の魅力がふんだんに盛り込まれている回です。

 あと、5巻の『クリティカル』の表紙の高木さんは、咲-Saki-16巻第155局で福路美穂子さんが竹井久さんから「相手が強いならより楽しくていいじゃない」って言われた後の福路美穂子さんと同じ、相手への恋愛感情を再度自覚してる表情をしてて素晴らしいですし、7巻の『約束』の高木さんの作中最高峰の満面の笑顔は咲-Saki-13巻第123局で福路美穂子さんが「久!」と呼んだときのように「こういうやつを読みたかったんだよ~」というカタルシスを満たしてくれました(咲-Saki-脳)。

 あー、西片のことをお父さんと呼びたい。

 

 

苺ましまろばらスィー

 祝・8巻発売!

 4年間新刊を待っていたらいつの間にかちぃちゃんたちよりも年上になってしまいましたね。(新刊が発売される度に言う嘘。)

 ご存知の通り毎巻毎巻かわいくてギャグのセンスが他の追随を許さない漫画なわけですが、8巻に関しては「キャリアハイの出来栄えなんじゃないのこれ」って思わされましたね。そりゃ新刊出るまで4年かかるわ。

 『UFO』から『お正月』にかけての天丼とか、面白いというか感心してしまう『謎解きましまろ』とか、ちぃちゃんが「右腕の富士でドーン」とか言う『紙ずもう』とか、ちぃちゃんがラブレターもらって泣く美羽とか、4年間新刊を待った甲斐が存分にあったとしか言いようがないです。

 苺ましまろファンのみなさま、9巻が出たらまた会いましょう。良いお年を。

 あ、最近知ったんですけど『ばら日記』ってWebでも読めるんですね。

 https://comic.pixiv.net/works/534

 

 (Part.3に続く)

2017年の個人的漫画10選 Part.1

 こんちゃかわ~sabroso_36s(本名)です

 

 そんなわけで初投稿ですが、いきなり2017年の個人的漫画10選を発表します。

 基準としては①今年新刊が発売された作品、②今年自分が初めて読んだ作品、のどちらかに該当し、特に印象が残った作品とします。

 sabroso_36sによって選ばれた栄えある作品は、この10作品だ!

 

咲-Saki-
・あぶれもん
・喧嘩稼業
・鬱ごはん
からかい上手の高木さん
苺ましまろ
・きゅーは吸血鬼のきゅー
・映画大好きポンポさん
スロウスタート
ゆゆ式

※順不同 (ていうか原稿の出来具合が早い順)

 

 そんなわけで、何回かに渡ってこの10作品について紹介していきます。

 今回は咲-Saki-、あぶれもん、喧嘩稼業の3作品です。

 

 

咲-Saki-小林立

 もはや咲-Saki-が面白いのは当然なのであえて10選に入れるべきかどうか悩みましたが、入れました。

 咲-Saki-を入れるとなれば『シノハユ』『怜-Toki-』『咲日和』も当然入れたいところですが、咲-Saki-関連で4作品も入れたら他の作品を紹介できなくなるのでここは心を鬼にして咲-Saki-だけにしました。

 今年の咲-Saki-は実写映画と阿知賀編実写化がメイントピックスだったと思いますが、本編の方はなんと言っても旧白糸台と鶴田姫子さんあたりですかね。

 旧白糸台について。自分は今まで「宮永照は確かに強キャラで意外と茶目っ気もあるけど、現時点でキャラとしての情報があまり投下されてないしここまで人気あるのは先走っている感ないか?もう少し落ち着いて評価していきたい。」って思っていたんですがね、きっちり情報投下されたのできっちり虜になりました。宮永照さん、あんたこの漫画の主人公かよ、ってくらい主人公してましたね。宮永照さんと弘世菫さんだけでなく、17巻カバー裏の宇野沢栞さんや渡辺琉音さんも良かったですよね。宇野沢栞の恋愛脳~~!

 姫子について。咲-Saki-における盤外戦術は他者の癖を探すのが中心でしたが、「姫子がビビクンしている様子を見てリザベを使った局を推察できる」という盤外戦術が今年生まれて、「また咲-Saki-が新しいステージに登ったな」って思いましたね。今後も小林立先生にアセンションしていただけるよう精進していきたい所存です。

 そして、5決もいよいよ大将戦ですが、その大将戦が今年色々と伏線張っていったおかげでかなり面白くなりそうですね。

 

東家:カムイが使える(?)爽くん

南家:南四局一本場に十二飜キーを持っている姫子(哩が七飜で和了っているので他校は役満キーと勘違いしている?)

西家:フナQからリザベの傾向に関するデータついて伝授されている竜華

北家:考える凡人・末原

(※2018年1月21日追記:席順が間違ってたので修正しました。)

 

 

絶対駆け引き的な意味で面白くなりますよこれ、2018年も咲-Saki-の年で決まりですね(13年連続13回目)。

あと、シノハユは椋千尋さんが魅力全面に出しちゃってたり、怜-Toki-はとてもエッチだったり、咲日和は白糸台のお菓子パーティー回がかわいかったりで良かったです。

実写版については東横桃子役のあのさんと大星淡役の志田友美さんが特に好きです。

 

 

○あぶれもん/原作:来賀友志 劇画:嶺岸信明

 今回挙げる10作品の中で唯一完結している作品、っていうか連載されていたのが昭和60年~平成元年みたいなんですが、自分としては今年初めて読んであまりにも衝撃だったので入れました。

 このコンビが描いている作品といえば『天牌』なわけですが、ライトな天牌読者の自分としても、サウナで呼吸を合わせたり、イチゴと寝食をともにすることで強くなったり、席替えでアヤを付けたいがために牌を飲んだりとか折々でエキセントリックなことしてる、という知識はありましたが、あぶれもんはそれらを濃縮してる感じですね。

 麻雀強くなりたいがために草食ったり、リーチすると桜島が噴火したり、盲目の雀士をトラックで轢き殺そうとする雀士がいたり、打牌するとマットが焦げたり牌が砕けたりするせいで夜中にディスカウントショップへありったけの牌とマットを買う羽目になるなど、最高にクールジャパン(死語)です。

 とまあ、登場人物が軒並み思考回路がぶっ飛んでる(チー公を除く)のに、熱く美しい麻雀漫画になってるんですよ、こっちの思考回路がぶっ飛びそうです。

 ちなみにKindle Unlimitedでこの作品読めますが、同様にKindle Unlimitedで読める麻雀漫画が今年結構増えたようですね

 来賀先生の作品で言えば『麻雀蜃気楼』『てっべん』、ほんまりう先生の『3/4』、片山まさゆき先生の『ミリオンシャンテンさだめだ!!』『牌賊!!オカルティ』、押川雲太朗先生の作品全般など、様々あります。いやー、とんでもない時代になっちゃいましたね。

 天牌コンビ関連作で言えば、米兵が「レディース・アンド・ジェントルメン!」と言いながらツモ和了ることでおなじみの『麻雀放浪記』とか、犬が麻雀を打つことでおなじみの『無法者』とかありますが、いずれ語っていきたいですね。

 

 

○喧嘩稼業/木多康昭

 なぜ俺は今まで喧嘩稼業をスルーしていたのか。

 まあ名前は知っていたくらいの漫画だったんですがね、文さんが櫻井の睾丸潰した回をふと読んでみて、「あれ、この漫画もしかしてとんでもなく面白いんじゃね?」となって商売・稼業ともに全巻買いました。

 全巻買って一気読みした結果、①十兵衛vs工藤→②十兵衛vs金田→③文さんvs梶原→④十兵衛vs石橋→⑤工藤vs梶原の煉獄を喰らい、自らの意志で読むのをやめる事も許されないまま木多康昭の炎に焼かれました。

 主人公が観客にサクラ仕込むって、最高すぎるだろ(クックク

 今年発売された最新刊の9巻で言えば、普段から童貞だのAT限定だの文さんを馬鹿にしている十兵衛が、文さんが左鈎突き決めて煉獄始まった時狂喜してるシーンがすごく好きです。かわいい。アコムのCM出れるんちゃうか。

 あと、驚愕したのは、5chの漫画板の喧嘩稼業スレで住民が作中の語録を使いこなして板中トップクラスの流れの速さで会話していたことです。あまりにもレベルが高すぎてぼくは三代川の「‥‥俺‥‥馬鹿だから常識がなくて ○○したいんすけどどうすればいいすかねぇ?」を使って質問するくらいしかできませんでした。(そういえば2chが5chになったのも2017年でしたね)

 まあ、そんなわけで、定番の陰陽トーナメントの今後の予想(願望盛り盛り)をしながら記事を閉じます。残りの7作品については鋭意作成中…、投稿が2018年になってしまう…。

 

一回戦

○芝原−上杉●

○睦夫−関●

○三代川−反町●

○カブト−里見●

準々決勝

○十兵衛−工藤●

○文学−山本陸(乱入)●

○睦夫−芝原●

○三代川−カブト●

準決勝

○十兵衛−文学●

○睦夫−三代川●

決勝

○十兵衛−睦夫●